鉄塔武蔵野線DVD

「鉄塔武蔵野線」監督: 長尾直樹 出演: 伊藤淳史 他

『鉄塔 武蔵野線』(1997年)という映画があります。同名の小説(銀林 みのる:1994年)の映画化です。小学生の少年が、鉄塔に「武蔵野線」という名前があるのを知り、更に番号が鉄塔ごとに少なくなっていくことに気づきます。そしてこの番号を1つづつたどって行くと最後には「原子力発電所」があるのではないかと想像します。

主人公の少年は、少し年下の子と2人で、自転車に乗って、鉄塔の真下にビールの王冠を1つづつ埋めるという儀式を繰り返しながら「原子力発電所」を目指して、鉄塔を遡る冒険に出かけます。日本版「Stand by me」といった趣です。

小説、映画の舞台は埼玉県ということですが、神奈川県の郊外に育った者にとっては鉄塔はとても身近な光景です。鉄塔に番号が付いているのも周知の事実でした。遡ってみることはしませんでしたが、鉄塔の建っている敷地には簡単に入れなかったり、送電線の下には何だか怪しいもの(資材置き場とか、不明な小屋とか、なんか砦のようなものとか)があったりして、妙な雰囲気があったものです。

鉄塔は遡りませんでしが、川を遡ったことがあります。子供の頃から近所にあった川ですが、中学生くらいの時に「どこから流れてくるのかなあ。」と思い立ち自転車で遡ってみました。南に10kmも下って行けば海に出ることは知っていましたが、上流の方は生活圏でないためどこに繋がっているのか知りませんでした。今ならGoogleMapで航空写真で直ぐに想像出来てしまうのでしょうけど。

幸い1日で10km程遡ったところが源流になっていました。源泉の湿地帯は公園になっていて、その川が湧き水から始まっていることは意外でした。上流の方では中州にクレソンが生えていたりと小さい頃から知っていた汚い川のイメージとは違うものでした。

川幅が狭まるにつれ、風景も変わって行きます。住宅地もあれば、工場の裏手だったり、畑や田んぼの真ん中だったり、また、川はいろんなもの(高速道路や新幹線など)を潜っているのだなとの発見もありました。途中で2手に分かれている場所がありました。(川からみれば合流点)一方はゴルフ場の中に消え、その先は飛行場の広い敷地の中ようでした。

GoogleMapで分かってしまうかもしれませんが、日常の風景になっている近所の川をリアルに遡ってみる散歩はいかがですか?歩いて行けるところまで行って、バスに乗って帰ってくるでもいいかもしれません。水源にたどりつけたらちょっとした達成感があります。

お勧めは市町村が管理している二級河川でしょうか。一級河川だと。例えば多摩川や相模川などは大仕事になってしまいますから。
END。