制作年:2009年 ◊ 原作:西尾維新「化物語」(講談社BOX) ◊ 監督:新房昭之 ◊ 音楽:神前 暁 ◊ 制作:シャフト ◊ ©西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト

グラフィカルな映像と文字の洪水、おしゃれな乱歩的世界。

好きになるアニメは、大体がオープニングで捕まれるものだと思っています。この「化物語」もオープニングで空をステープル(ホッチキス)が進んでいく映像がお洒落で一発で気に入っていってしまいました。

この作品のオープニングは、メインヒロインが、クラブ(蟹)、カタツムリ、モンキー、スネイク、キャットと変わる度に変更され楽曲もあわせて楽しめます。楽曲は各ヒロインの声優さんが歌っています。オープニングを早送りしたくない作品です。
エンディングのテーマソング「「君の知らない物語(楽曲;supercell)」もいいですね。七夕ソングとして歴史に残って欲しいです。

また、背景をグラフィカルに表現しているところも印象的です。陰影をシンプル化した一種平面的な表現。時にはシルエット状にしながらも配色はビビットになっています。余計なものを省略した表現とも言えますが、劇中で走っている車が、全てダットサン・フェアレディだけっだりするのは、ちょっとおちょくった感じで笑えます。

それから画面にあふれる文字の洪水。難しい漢字だし、表示が早いし、読まれることは意図していないのでしょうが、モノローグの長口と合わせて、作品のリズムを醸し出しています。

ところで主人公は、阿良々木 暦という高校生ですが、ヒロインの配置が絶妙です。クラブ(蟹)の戦場ヶ原 ひたぎは、ツンデレ系のロングヘア。カタツムリの八九寺 真宵は、小学生のロリコンパート。モンキーの神原 駿河は、ボーイッシュな百合パート。スネイクの千石 撫子は不思議ちゃん。化け猫の羽川 翼は肉感的な優等生のめがね少女。と女子キャラオールスター的な配置です。

ヒロインはみんな何かの怪異に取り憑かれていて、それを暦くん(本人も過去に吸血鬼だった)が絡んでいくというお話です。アホ毛が特徴の暦くんに引っかけて、妹二人は火憐ちゃんと月日ちゃんとなっています。こよみ、カレンダー、月日ですね。

本作は、西尾維新の物語シリーズを原作にしていますが、ノベルのファンによるとアニメ化に不満を持っている声もあるようです。この内容で原作はどんな表現をしているのか非常に気になります。

シリーズは、劇場アニメを含めて「化物語」「偽物語」「物語シリーズセカンドシーズン」「猫物語(黒)」「憑物語」「終物語」「暦物語」「傷物語」「続・終物語」と続いているようなのですが、どれがどの順番なのかよく分からなくなっています。
END。

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