制作年:第1期:2009年 第2期:2010年 ◊ 原作:かきふらい ◊ 原作媒体:コミック(4コマまんが)◊ 監督:山田尚子 ◊ 音楽:百石元(F.M.F)◊ 制作:京都アニメーションメーション ◊  ©かきふらい・芳文社/桜高軽音部

これぞ Cool Japan!?。2000年代の名作の影響力とは?

「けいおん!」が人気を博してからもう10年が経ってしまいました。しかし、何度観ても楽しめる傑作アニメだと思います。幸せな気分になりたいときには是非どうぞ。

「けいおん!」を、最初に観たときに一番驚いたのは、キャラクターやお話のイメージとは、裏腹?にアニメの動きと演奏の音がピッタリ合っていることでした。一番わかり易いのは律ちゃんのドラムの演奏の部分です。プレスコ(アフレコの逆、音や台詞を昨先に収録する)での制作なのかなあ。と思ったのですが、真相はいかに。

だがしかし、話の中ではあまり演奏する姿が出てきません。なにせバンド名が「放課後ティータイム」というくらいで、練習せずにお茶を飲んでいる時間が殆どです。それでもオープニングテーマ、エンディングテーマや作品中の曲はオリコンの上位に何曲もランクインするほどで、女子高生バンドブームの火付け役となっています。彼女たちの使っている楽器が人気になった程で、後輩部員、梓ちゃんの使うややマニアックなフェンダームスタングなんぞが女子高生に流行ってしまったというのですから面白いです。

いくつかの点でクローンアニメが生まれる土壌を「けいおん!」は作り出しました。もちろん、「けいおん!」もそれまでのアニメの影響を受けているのでしょうけれども。

1つは女子高生のクラブ活動を舞台にしたこと。以降いろんな女子部活がアニメ題材になっています。吹奏楽部、自転車部、バイク部、剣道部、古典部、ダイビング部、奉仕部?、究極は戦車道(ガールズ & パンツァー)といったところでしょうか。一部には、ひとりだけ男子が入るハーレム系アニメに分岐しています。
次に、短縮タイトル(軽音楽部:けいおん!)。「ロウきゅーぶ!、」「ハイキュー!!」「さばげぶっ!」 「ばくおん!!」「あまんちゅ!」等々・(!)コーテーションマーク系とでもいいましょうか。最近では、「ゆるキャン△」がありますが、この△はテントを表していますね。

さらに、キャラクターセットも「けいおん!」の与えた影響が多いと思います。寝癖頭のぽわぽわ系の「結(ゆい)」。勝ち気なおでこだし頭の「律(りつ)」。黒髪ロングでまじめな長身「澪(みお)」。天然お嬢様の「紬(つむぎ)」。そして第2期には、後輩のツインテールのしっかり者「梓(あずさ)」が加わり、アニメキャラの定番勢揃いという感があります。

また、京都アニメーションに、今も引き継がれているちょっと縦型の目の形が、なんともキュートです。この目が出てくると「京都アニメ」だと直ぐ分かります。(涼宮はるひの憂鬱、中二病でも恋がしたい!、境界の彼方 などなど)

そして、定かではないのですが、女子高生の何でもない日常を丹念に描いていくというスタイルも「けいおん!」からでは無いでしょうか。いわゆる「日常系」というジャンルですが、奇想天外なファンタジー系と双璧を成す、日本のアニメの非常に特徴的なスタイルでは無いでしょうか。こういう意味で他の国には真似の出来ないCool Japanの極みかと思います。

と思っていたら「日常系」「空気系」ということで沢山方が論じて居られるようなので、詳細はググってください。間違いないのは、皆さんが「けいおん!」がその極みとして扱っていることです。

さて、「けいおん!」には余分な登場人物が全く出てきません。まず男性キャラが殆ど出てきません。多分、律ちゃんの弟くんと楽器屋の店員さんくらいでしょうか。あと学年主任みたいなおじさんの先生もちらっと。舞台として結ちゃんの家が結構出てきますが、親の姿は全く出しません。(何故かしょっちゅう旅行に行っています。)その辺の余計なものを排除する感は、原作が4コマ漫画だからという影響があるのかもしれません。しかし、巧い演出です。

©かきふらい・芳文社/桜高軽音部

「けいおん!」のセカンドシーズンは「けいおん!!」です。それに加えた劇場版「映画けいおん!」までお話は続いてひとつの世界になっています。
最後に、「けいおん!」は、アニメコンテンツだけで無く、音楽やキャラクター関連商品を含めた一大ビジネスとして成功しました、市場規模が380億円に上ったとWikipediaにあります。すごいっすね。
END。

■アニメ配信サイトのご紹介